きょうだいげんかをしていると口癖にように年長のこどもに「お兄ちゃんだから、お姉ちゃんだから」と我慢させることが多いと思います。
無理やり我慢させるその前に、「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」の自覚を植えつけてあげていますか。例えばきょうだいでお手伝いしてくれた場合、誉めるときにはまず上の子から。頭をなでなでしながら「ありがとう」の言葉を伝えてあげましょう。
おやつやプレゼントを渡すときも上の子から。そうするとお兄ちゃんやお姉ちゃんの自覚が自然に芽生えて、下の子を思いやる気持ちが育ちます。すると下の子もお兄ちゃんたちを大切にしていきます。言葉にしなくても優先順位の意識が自然に育ちます。
たまたま早く生まれてきただけなのに「お兄ちゃん、お姉ちゃん」を強制されても「なんで!」といじけるのは当たり前です。
自尊心って、子どもにもちゃんと備わっているもの。そこを少しくすぐってあげると自覚が芽生えて、絶えなかった喧嘩も回数が減るんじゃないかなと思います。