みおんからのお知らせ

新年のご挨拶

2024年、たつ年がスタートしました。

新年早々の能登の地震や飛行機の衝突。日本中が暗いスタートに包まれていますが、平和で穏やかな1年になることを祈ります。

たつ年にちなんで宮沢賢治の絵本「竜のはなし」(絵 戸田幸四郎)をご紹介します。昔、あるところに強く激しい毒を持った竜が住んでいました。どんなに強い者でもその毒気に当たると死んでしまうと恐れられた竜でした。ある時疲れた竜は、森で眠っているうちに「もう悪いことはしない」と気づきが起きます。そして人や虫を助けるために自分の身を投げ出し、最後には死んでしまい、天上に生まれ変わってお釈迦様となり、みんなに幸せを与えるというお話です。

自分の命さえ投げ出す竜の優しさは、私たちに許すことや受け入れること、優しさの本質を問いかけます。

「自分さえ良ければいい」という思いは誰でも持っています。その半面「人のために」という強い優しさも持っているのが人間です。多くの人たちが人としての本質に目覚めれば、世界はどんどん変わっていくはずです。世界中の子どもたちが、笑顔で過ごせる平和な日が1日でも早く訪れることを祈って年の初めに思いを新たにしました。