すっかり秋も深まり、長い秋の夜を楽しむことが増えました。
忙しない毎日ですが、時には親子での絵本時間をゆっくり楽しんでみましょう。
今日のおすすめ絵本は「ねえさんといもうと」です。
妹にいっぱい世話をしてあげたい姉の気持ちを小さな妹が一生懸命受け入れていきます。やがてその気持ちに変化が起こります。
どこにでもありそうな姉妹の成長は、実体験とも重なることもあり、物語にぐいぐい引き込まれていきます。
絵本の楽しみ方は、個人差がありますが3歳ごろになると少しずつ話の内容を理解できるようになります。空想の世界に入り込んでいけるストーリーは、登場人物の気持ちに寄り添ったり、考えたり。そんな想像力が幼い心の基礎になっていきます。
でも言葉ばかりに気を取られないで。絵の雰囲気から感じる想像性も広がるのが、絵本です。細部まで描かれた繊細なタッチや表情がユニークな登場人物などじっくりと絵を見ながらいろんな発想を膨らませていくのも楽しいのです。
「ねえさんといもうと」
作 シャーロット・ゾロトウ
絵・訳 酒井駒子
出版社 あすなろ書房